運指と最適化について
前回は初めての記事としてモチベについて書きました。概念的過ぎて書くのが難しかったです。(ブログ初心者が無理して書くものじゃないですね…)
今回は運指と最適化の話を書きます。理論というよりは自分の経験が主です。
最適化が何のことかわからない方へ
タッチタイピングについて調べると、Aは小指で、Fは人差し指で、といった表をよく見かけると思いいます(標準運指といいます)。最初はキーボードを見ずに打つのは大変かもしれませんが、その表のとおりに指を動かすとタッチタイピングを習得しやすくなります。
普通にパソコンを使うだけならそれでいいのですが、タイピングスピードを競う競技タイピングの世界では、あえて標準運指通りに打たないというテクニックがあります(最適化といいます)。
"かみ"は"kami"より"cami"のほうが速い、"nu"は人差し指で連打するより人差し指と中指の2本で押したほうが速い、などです。
最適化については様々なパターンがあり、詳細は他サイトをご覧ください。
本記事における最適化の話は自分の偏見がかなり入っており、一般的とは言い難いため初心者の方が読むのはお勧めしません。
今の運指表
最適化を多数取り入れています。
最適化を導入したきっかけ
これでも昔は完全な標準運指でした(CとKの使い分けやXNは使っていた)。
国語Rで総合XSの時、力いっぱいキーボードを叩いて乱打していたために指を痛めてしまいました。(1か月間くらい痛みが引かなくて泣きそうになってました)
最終的に良くなって事なきを得たのですが、このままのタイピングではいけないと思い、自分の打鍵を大きく見直すことにしました。
脱力と正確性を意識した打鍵を目指したのですが、今までの過程から乱打することしか知らないために、速度を落とすことが上手くできません。
そこで半強制的に速度を落とすために、最適化を導入したのが始まりです。
※楽器や音ゲーの経験がある人ならこの辺りもっとうまくやれたのかもしれません。
自分の最適化の考え方
自分にとって最適化は、速くするためという意識は薄くて、安定させることや脱力できるようにすることが目的です。
そのため、最適化を導入して理論的には速くなるとしても脱力が難しくなると考えられる場合には、その最適化の導入は早々に諦めます。
ほとんどは理論的に導入していったものですが、一部にはなんとなく打ちやすいからという理由で導入したものもあります。
自分の導入した最適化
<右手小指の封印>
自分は右小指は指の力が入りにくく、手首・腕・肘などに力が入りがちです。また薬指と長さが違いすぎて扱いに苦労します。使用をやめました。
ちなみに左小指はしっかり力が入ります。
<Cを左人差し指固定>
標準運指では"C"は中指ですが、長い中指を下段に持っていくのはバランスがとりにくいです。また日本語入力では"C"を人差し指でとると"E"絡みでの連打が減ります。
英語入力でも"C""E"の連打は多数あるのでこの最適化は合理的です。"C""T"や"C""R"の連打も頻出で連打が増えますが、手の構造的に"C"を中指で押した状態で"R"や"T"を人差し指では押せないので、速度的にデメリットにはなりません。
<その他最適化>
de:43
nu / hu / nm / nj:78
yu:78 / 47
you:497 / 797
ryou:3497(ryoku:34987)
be:42 / 73(標準運指の43は打ちにくい)
<標準運指のままにしているもの>
hou:797 → you:797よりは打ちやすいので最適化しなかった
chou:4797 → ryouと違ってtyou:3497は難しかったです
ki:88 → 自分に合った最適化がなく、また連打でもそこまで困らなかった
za:11、ze:13 → zを2でとるのは難しかったです
最適化を導入して変わったこと
タイピングを始めて以来何年と積み上げてきた乱打の癖を除くは大変なことであることは想像に難くなく、1年以上かけて一からタイピング方法を見直しました。
結果として当初の主な目的であった脱力や正確性の改善という目的は達成されました。
その後は総合XSから総合ZJまで一気に駆け上がりました。
当時は速くなることを全然考えてなかったため、なぜこんなに急激に速くなったのか理解できませんでした。
今ならある程度は理由の想像がつくのですが話の本筋ではないので略。簡単に言うと、認識が追い付いてないのに指を動かしているために力が入り、自分が正しく打てたかわからないために、打てたかどうかの確認にも意識を向けないといけなくなり、認識力が低下し……という悪循環をしていたのかなと。
一見すると、最適化関係ないの……と言いたくなるかもしれません。でも実際はかなり寄与していると考えてます。無理な指の動きが減って脱力しやすくなったり、連打が減って速度の緩急が減ったり、あとは一部ワードを高速化できたり(一般的な最適化導入目的)。
かな入力の運指
かな入力の運指も掲載しておきます。
かな入力の運指の考え方
かな入力の標準雲指は右小指の範囲が広すぎて非効率と考えます(多くのタイパーが同意見だと思ってます、違ったらごめんなさい。)
そのために運指に工夫が求められますが、その工夫の仕方については自由度が極めて高く、それが面白いところであり難しいところでもあります。
人によっては標準運指を1つ横にずらしたり、親指を使ったりしています。
自分は、右手の指の伸ばす方向を2方向にするイメージで最適化をしています(下記の図を参照)。
”よ”で右人や右薬を使うのに右中を使用していないのは違和感を感じるかもしれませんが、そういった理由です。
"ら"で使い分けを増やすとキーの距離感の把握が難しくなるという理由で中指を使いません(かな入力で運指の理想を求めすぎると逆に打鍵を組み立てるのが難しくなる)。
以上、自分の最適化について語らさせていただきました。
運指表はその人のタイピングの個性がでるので面白いですね。